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  • ハッピーメール【18禁】

「パロディ」の記事一覧

蜘蛛女の奇妙な休日(妖魔夜行)

朝、あたしは目覚ましの鳴き声で目を覚ますと、自分の脚が寝床の中で蜘蛛のものに変わっているのを発見した。 いつもの事なのでもう驚く事でもない。 下半身が蜘蛛になっているだけだ。 もう一度目を閉じて心を落ち着かせるとすぐに人間の脚に戻った。 あたしの名前は穂月湧。 心はいたって普通の高校生だ。 残念ながら体の方はごらんの通り普通というわけにはいかなかったけども。 穂月家の血をひく女性はご

へびのかみさん(妖魔夜行)

「かあさま。今までお世話になりました。 お月の分まで達者でお暮らしください」 辞世の挨拶を述べお月は深々と頭を下げた。 島の生け贄として蛇神様にささげられる事が決まってから十度目の朝。 ついに来た別れの日。 不思議とお月の心は落ち着いていた。 死ぬのが怖くないわけではない、ただ覚悟を決めた。 お月が生け贄に決まってから母親はしきりに逃げろと言ってくれた。 だが、自分が逃げれば残された

楊雲と悪霊(エターナルメロディ)

闇の中に、少女が一人。 額にうっすらと汗を浮かべ、静かに佇んでいる。 長い黒髪。ゆったりとした装束。長く黒い髪は闇にそのまま溶け込む様に艶やかで、紫暗の瞳はどこか虚ろで、神秘的な美しい顔立ちを演出していた。 きしっ。 どこかで、古い木造りの住居が軋みをあげる様な音が響き、少女の眉間に僅かに力が入った。 きし、きしっ。 奇妙な空間だった。一面が黒一色で塗り尽くされているのに、少女の姿だけ

森のレミット(エターナルメロディ)

・・・夕闇が、辺りの空間をゆっくりと夜に浸し始めていた。 時折虫や鳥の声が聞こえるだけの、静かな山道である。本来、まだ夜が世界を黒く染め抜く時間ではないが、山の中の光が落ちるのは早い。灯りもろくにない山道では、既に夜かと思えるほどに闇は濃く落ちていた。 そんな中。 ささやかな程の光を携えて、およそ夜の山の中では不釣合いに思える、金髪の少女が道を歩いていた。 子供っぽく幼い顔は、まだ12,3

ドルアーガの塔

(1) 薄ぐらい迷宮はわずかな先もうかがえず、ほとんど手探りで進むしかない。 頼りになるのは、額のティアラに嵌められた宝石が照らす薄赤い光だけ。 しかしカイは心にいささかの怯みも無く、女神イシターの神託を受けた昂揚に疲れも忘れ、 悪魔ドルアーガによって産み出された塔を登っていた。 果てが無いかと思わせるような長大な塔は、小さな足音でさえ巨人のそれのように反響する。 それが途切れ途切れに
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