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プリンセスセシリア その2

「王女様、セシリア様」
少女の名を呼ぶ声とともに、鉄格子を叩く音がする。
「うーん!? 」
目を擦り合わせながら顔を上げると、気遣わしげな声がかかる。
「セシリア様、お気づきになりましたか? 」
「あっ、シーラ? 」
小さく呟きながら立ち上がり、格子戸に寄り添う。
「まあ、ご無事で何よりで……」
セシリアの侍女として長年仕えてきた侍女は、涙を流さんばかりにして喜んでいる。
「え、ええ。大丈夫よ 」
ずきん。
身体の奥に鈍い痛みが走る。しかし、少女は表情には出さずに言った。
「本当に、会えてよかったわ」
(シーラに会えた事は嬉しかったから…… 嘘ではないわ)
半ば本心を隠していることを自覚しながら、強いて納得させるように呟く。
表面上は落ち着きを保っている少女に、安堵の表情を浮かべながら、シーラは鍵を開ける。
「セシリア様、お早く」
「ええ」
頷いた少女の手をとると、出口に向かって駆けていった。
「で、姫君はどうなった」
ギルドの職人によって精緻につくられたグラスに注ぎ込まれた、琥珀色をした液体を舌端で転がしながら、ラングレーは言った。
「はっ、王女付きの侍女によって、先程牢獄を脱出いたしました」
「うむ」
兵士の報告に満足そうに頷いて、若い将軍は膝を組みかえる。
「後は、分かっているな」
「はっ」
「慌てるな。血気に逸って事を仕損ずるな」
「仰せの通りにいたします」
兵士はラングレーに向けて恭しく頭を下げると、立ち退いて行った。
「ふふ…… せいぜい好きに泳ぐがいい 」
口から漏れた笑いは次第に大きくなり、最後には部屋中に響き渡る哄笑となった。
王国最大の港町であるアスティリアは、黄昏時を迎えている。
王都陥落の報は既に知れ渡っているが、所詮は支配者が変わっただけの話で、ましてや、この街の領主が無血開城をした現状では、一般の庶民には関係は薄く、表面上は普段と変わらない賑やかさが続いている。
東方から運ばれた、絹や香料、貴金属がガレー船から絶え間なく荷揚げされ、逆に大陸で産み出される毛織物や、小麦、葡萄酒等が、積み込まれている。
沈み行く陽光によって、さざ波に揺れた海面は煌き、港に停泊しているガレー船、高くそびえ立つ尖塔、街を覆うように囲む城壁は茜色に染まり、旅路に疲れた
人々の心を癒している。
そして、街の喧騒に紛れるように佇む家屋に、陽光の名残りが消えようとする頃。
「お姉さまっ」
ルナは、あどけない顔に満面の笑みを浮かべて駆け寄り、唯一の姉に抱きついた。
「ルナっ」
両腕に柔らかい感触が伝わり、セシリアは久しぶりに笑顔を見せた。
夕食と入浴をすませた後、寝衣姿になった二人は、ニ階の小部屋でくつろいでいる。
「風さえ良ければ、明日にもガレー船に乗る事ができますわ」
「ガレー船? 」
「ええ、パーヴェル伯爵が脱出の手引きをしてくださるんです」
ツインテールを解いた栗毛の髪を揺らしながら、生き生きとした瞳でセシリアに微笑む。
「まあ、心強いこと」
「伯爵は隣国、ローランドに亡命を勧めていますの」
「でも、先方にも事情もあるでしょうに」
小さく首を傾けて疑問を呈するが、ルナは自信満々といった表情で言った。
「大丈夫です。なんと言っても伯母上の実家ですし、憎いアルシメイラの敵国ですから、歓迎されないはずはありませんわ」
「そう、良かった」
セシリアは安堵の溜息をつくと同時に、この一ヶ月の記憶が脳裏に蘇る。
城壁に迫ったアルシメイラ兵、奮戦空しく落ちた城と運命を共にした父と母、憎き敵ラングレーの冷笑、触手による忌まわしい陵辱。
「お、お姉さま? 」
ルナは驚いて、瞼に涙を浮かべた姉の顔を見つめる。
「な、何でもないのよ。ルナ」
「でも…… 」
「少し、はしゃぎすぎちゃいました。ごめんなさい」
セシリアは、うなだれる妹の頭を優しく撫でる。
「いいのよ。ルナ。安心しただけだから」
「お姉さま 」
「ん…… 」
次の瞬間、セシリアの形の良い唇は塞がれていた。
(ルナ!? )
大胆な振る舞いに驚いて、セシリアは瞬きを繰り返す。
「ずっと前から、お姉さまのことが、好きなんです」
「えっ」
唐突な告白をした妹に戸惑いの声をあげるが、姉の唇を再び塞ぐ。
「んんっ」
吐息混じりのくぐもった声が口から漏れた瞬間――
セシリアの脳裏に、触手によって深く刻まれた、身の毛がよだつ程に恐ろしい記憶が、鮮明に浮かび上がる。

「いやああああああっ」
どん。
甲高い悲鳴をあげたセシリアは、妹を手荒く突き放し、両膝を抱えながら小さく震える。

「お姉さまっ 」
ルナは驚いた声をあげて、怯える姉の両肩に手を添える。
「一体、どうなさったのです。何がおありになったのですかっ 」
「怖いの」
幼児のような口調でセシリアは言った。
「えっ? 」
「怖いのよっ」
そして、大きな瞳を恐怖の色で染め上げながら、幼児のように首を左右に振るだけだった。
「落ち着かれましたか」
セシリアは侍女が運んでくれた、ブランデー入りの紅茶に、口に付けている。
「ええ、大丈夫よ。貴方には心配をかけてしまったわ」
肩からショールを被ったセシリアは小さく笑う。
「ごめんなさい。私、お姉さまのお気持ちを全然考えなくて」
ルナは肩を落として謝った。

「いいわ」
暫く気詰まりな沈黙が続いた後、セシリアは小さく呟いた。
「えっ」
予想外の言葉にルナは驚く。
「貴方が慰めてくれることで、忘れる事ができるのなら構わない」
姉の言葉に、ルナは息を飲んだ。
(お姉さまはなんて、残酷なことをおっしゃるのだろう)
しかし、ルナは己の感情を押し殺して、姉に向けて明るく微笑んでみせる。
「お姉さま、しっかりとおつとめいたしますわ」
「んっ」
喘ぐような吐息が少女の唇から漏れる。
(お姉さま、やわらかい )
姉の唇をゆっくりと堪能しながら、ルナは少しづつ舌先を入れる。
「くんっ」
ゆっくりと受け入れながら、セシリアも喉を鳴らした。二人の舌が擦れるように絡み合う。
「んんっ、ぅうん」
仄かに甘い香りを漂わせながら、ルナは舌や、歯の裏側、そして喉の粘膜を丹念に愛撫していく。
「あぅ…… 」
セシリアも妹の求めに懸命に応えようと、背中をぎゅっと抱きしめて、迎え入れた舌端に絡みつく。
「んん…… くぅ」
微かな喘ぎ声をあげて。二人はゆっくりと離れた。銀糸のような橋が生まれて、途切れる。

「お姉さま」
ルナは甘えた声を出しながら、姉の寝衣を脱がしていく。白い下着を外すと形の良い乳房が外気に触れる。
(お姉さまって、私より大きい)
微かな嫉妬を抱きながら、ルナは白く柔らかい膨らみに、優しく舌端をあてる。
「ひゃん! 」
痺れるような感触に、セシリアは身体を震わす。
姉の感度の良さに満足しながら、乳首の周辺を愛撫していく。
「あう…… ルナっ」
胸を襲う刺激がとても心地良くて、セシリアは甘い声をあげる。
「お姉さま、お固くなっています」
ほんのりと赤色を帯びながら、膨らみを増した突起を押しつぶす。
「んんっ…… 言わないでっ」
声を裏返しながら、身体を捩る姉の突起に軽く健康そうな前歯をあてる。
「ひゃあああっ」
びくびくと震えながら、セシリアは悲鳴をあげた。

淫らによがる姉に興奮しながら、ルナはゆっくりと唇を下腹部に降ろしていく。
「お姉さま、もうこんなになっていますわ」
「見つめないで……」
蜜を溢れさせた少女の、薄く生えた恥毛の奥に潜んだ突起を探り当ててルナは丹念に舐める。
くちゃ。
「くぅ、き、きたないから。お願い」
「美味しいです」
捲れ上がった包皮から覗いた部分を丹念に膨らましながら、ルナは満足げに呟いた。
「んんっ…… 」
妹の丹念な愛撫によって、セシリアの膣からは大量の蜜が零れ落ちる。

くちゃっ、くちゃ
「んっ、ルナっ」
セシリアは金色の髪を乱しながら身を捩る。体からは玉のような汗が噴き出して、ベッドに敷かれたシーツを濡らす。
「お姉さま、もう我慢できません」
突起の周囲を嘗め回している少女は、ごくんと喉を鳴らしながら、衣装を脱いだ。
幼い裸身と晒した少女は、自らの陰部をセシリアの太腿の間に挟みこむ。
「なにっ、何するの? 」
予想外の行為にセシリアは戸惑う。
「お知りになっています? 東の果てにある国では貝合わせって言われておりますの」

ぐちゃっ……
陰部を擦り合わせる音が淫らに響く。ルナのほとんど毛の生えていない膣口からも、愛液が漏れ出している。
「はっ…… 恥ずかしい」
お互いの裸が見えてしまう格好なだけに、セシリアは瞼を閉じて妹を見ないようにしているが、やはり気になってしまうのか、薄っすらと開けてしまう。
「ああっ、やああっ」
淫らに腰を動かして、疼くような快感を貪ってしまう自分の本能を浅ましさを覚えながら、セシリアはより深く繋がろうと、股間を密着させる。
「おねえ、さま。あはっ」
意識的に求めてくる姉に応えようと、より激しくルナは腰を動かす。身体の奥に疼く快楽を一滴とも残さぬように、全神経を集中させる。
「はふぅ…… もう、駄目えっ」
ルナは、急激に高まる快楽を耐えかねて、可愛らしい悲鳴をあげる。
「ああっ、あううっ」
セシリアも絶頂の瞬間を一時でも後に伸ばそうと懸命に堪えながら、より激しく股間を擦ってゆく。そして――
「んんっっ、あああああっつ」
「やあああっっ…… 」
ほとんど同時に頂きに達した二人の少女の悲鳴が、部屋中に響き渡った。
快楽の余韻に浸りながら、セシリアは呟いた。
「ありがとう。ルナ」
「お姉さま…… 」
火照った身体を冷ましながら、ルナは軽く姉の唇にキスをすると、ベッドの脇に備え付けられた、机の引き出しに手を伸ばす。
「お預かりしていた魔法石の地図です」
「ええ」
封印は切られていなかった。

(王位の証…… )
セシリアの脳裏に暗い感傷がよぎる。
(私はずっと縛られてしまうのかしら)
自由に空を舞いたいと思うことはあれど、逃れようもない事でもあった。
「王位なんて、と思うこともあるわ」
「お姉さま…… 」
ルナが言葉を紡ごうとした時、入り口のドアが唐突に開け放たれた。
「シーラ? 」
裸身でいる少女達に一瞬、驚きの表情を浮かべるが、直ぐに非常事態を告げる。
「セシリア様! ルナ様! 敵です。お逃げになって」
「なっ」
(何故、分かったの?)
階段の下から兵士達の怒声が聞こえてくる。一階は僅かの衛兵が詰めているだけなので長くは保たないだろう。
それでも、衛兵達の奮戦によって、二人はなんとか下着と寝衣を纏うことができた。そして、ルナとシーラは剣を持ち、セシリアは魔法石の地図を懐に入れる。
「お姉さま。窓から逃げるしかありません」
「分かったわ」
ルナは迷いなく、セシリアはやや遅れて、草むらに飛び降りる。
「きゃっ」
「大丈夫ですか、お姉さま? 」
「ええ。挫いていないわ」
手足の痛みを堪えて立ち上がる。
遅れて飛び降りた侍女に顔を向けて、ルナは小さく叫んだ。
「シーラ、お姉さまをお連れして逃げて! 」
「えっ!?」
二人から同時に声が漏れた。
「私が防ぐから。お願いっ」
「ルナっ」
小さく叫んだセシリアに、軽くキスをする。
「どうか、ご無事で…… 」
「そんな事いわないで」
しかし、ルナは微笑みながら顔を横に振るだけである。
「王女様、時間がありません」
シーラは、努めて冷静な口調で言った。
「絶対に、絶対に無理をしちゃだめよ」
「ええ、お任せください」
シーラとセシリアは、宿の裏側を抜ける小道に消えて行った。
「さあて」
ルナが小さく呟いた。

「いたぞ、王女だ! 」
松明の内の一つが、少女の姿をはっきりとあぶり出した。
野太い喚声をあげて、兵士達が夜陰から迫り来る。
「今度は手加減しないわよっ」
剣を抜いたルナは、群がる兵士達に向かって叫んだ。
「我こそは、シーマ王国、第二王女ルナ。手柄が欲しい者はかかってくるがよい! 」
幼い少女の荒々しい口調に仰天しつつも、捕縛命令を受けている兵士達は殺到する。
迎え撃つルナは、鋭い剣先を真っ先に近づいた兵士に伸ばす。手首から剣を落として蹲る兵士に構わず、二人目の剣を弾き、そして、甲冑の継ぎ目に刺し入れる。
「ぐあああっ」
「おのれっ」
悲鳴をあげて倒れ込む兵士を飛び越え、激昂した別の兵士と切り結ぶ。
右、左、右、強烈な斬激を跳ね除け、身軽に兵士の胸元に飛び込み、がら空きになった首筋に冷酷な一撃を加える。
「ぎゃ」
血煙をあげて倒れる兵士を押しのけ、ルナは更に闘い続ける。

薄暗い路地で、甲冑の鈍い音と、剣戟の鋭い音が続く。
一対多という圧倒的不利な立場ながら、ルナは善戦している。少女の剣の巧みさが、最大の理由であるが、暗闇と路上の狭さ、そして殺害ではなく捕縛目的というアルシメイラ側の事情も、彼女に味方していた。
「くそっ、王女めっ」
十を超える死傷者を瞬く間に出してしまい、アルシメイラ兵の一人は憎々しげに呟いた。
「はぁ、はぁ」
ルナは肩で息をしている。なにしろ、一人で多数の兵士を相手にしており、疲労の蓄積は避けられなかった。

「何をしている」
その時、鋭い叱咤の声が、少女を囲んでいた兵士の後ろから飛んだ。
「も、申し訳ありません」
青ざめる兵達の後ろから、一人の若い男が姿を表わした。
「ラ、ラングレー様。あの女、やたらに剣の腕が立ちまして」
慌てて言い訳を始める兵士に向かって、冷たい一瞥をくれる。
「私に代われ」
長い剣をすらりと抜くと、若き将軍、ラングレーはルナに歩み寄った。
「あなた、誰? 」
男から放たれる圧倒的な威圧感に気押されながら、背後に壁を背負った少女は赤く染まった剣を構え直す。
「アルシメイラ遠征軍、総司令官のビュッセル・フォン・ラングレーと申します。どうぞ、お見知りおきを」
「要するに、お父様と、お母様の仇ね 」
嫌悪を込めて吐き捨てる。
「セシリア様もお慰みしてさしあげました」
無造作に言い放った男の言葉に、ルナの顔色が変わる。
「絶対に許さないわ」
いきり立った少女はラングレーに飛び掛る。
「おっと」
しかし、男は少女の鋭い剣先を無造作に跳ね上げ、逆に頭上に重い斬撃を見舞う。
「きゃっ」
辛うじて跳ね返すが、強烈な衝撃に剣を取り落としそうになる。
「そうら」
少女の動揺を見越したかのように、男は冷たい刃を立て続けに振り下ろす。
(くっ)
何とか反撃しようと、必死に剣で弾きながら機会を伺うと、男の右脇の下にほんの小さな 『隙』 が見えた。
(ここだっ)
疲れた身体に気力を振り絞りながら、大きく踏み出して剣先を男の右わき腹に突き出す。
「あっ」
しかし、体を開かれてあっさりとかわされると、次の瞬間には、首筋を剣の平で強烈に叩かれ、少女は昏倒した。
「お目覚めください。王女様」
鈍い痛みとともに、ルナは瞼を開けた。首の後ろがずきずきと痛む。
「くっ 」
身体を起こそうとして兵士達に押さえつけられる事に気づく。松明の明かりに照らされた部屋の様子が仄かに見える。
「ここは何処? 」
「アスティリアの庁舎にも地下室があることをご存知ないのですか 」
「知らないわ 」
「地上でも良かったのですが、王女様は民衆に痴態を晒すのはお嫌でしょう」
「どういうことよ」
睨みつけるルナに向けて冷たく笑うと、ラングレーは右手を軽くあげた。

「はっ」
兵士達が頷くと、少女を乱暴に引き立てて鉄格子の中に放り込む。
「出しなさいよっ! 」
錠を閉められた鉄格子の棒を握りながら、怒りの声をあげるが、ラングレーの背後にいる兵士達は何も言わず、暗い憎悪の視線を投げかけている。
「な、何? 」
微かに後ずさりしながら、困惑の表情をラングレーに見せる。
「何でもないことです。あの男たちの小隊の三分の一が貴方に倒されただけですから」
「あっ…… 」
ルナの身体が小さく震える。
「正直言って、ルナ様の腕前を甘く見すぎていました。お陰で肝心の魔法石の地図は分からずじまいだ」
「セシリア様、お姉さまはっ 」
「さあ、非常線を張っておりますがね」
溜息をつきながらラングレーは頭を振った。

「さて、ルナ様にも味わって頂きたいものがあります」
兵士の一人が松明を牢獄の中に向けてかざすと、部屋の中央にうずくまる、無数の触手を生やした生き物が鮮明に映し出される。
(なにっ…… )
あまりのおぞましさに、吐き気がするが必死に堪える。
「ただ、貴方を犯すのではつまりませんからな」
薄い緑色をした粘膜のおぞましさに震えている少女に一瞥をくれながら、ラングレーは言った。
「ですから、楽しいゲームをしましょう」
「何をしたいのよ 」
ルナは、警戒心を一層強めて声を尖らせる。
「大して難しくない事ですよ」
男は腰に付けていた短剣を無造作に引き抜くと、鉄格子の中に放り込んだ。
「お転婆なお姫さまに、チャンスを差し上げます」
素早く短剣を拾う少女に向けて小さく笑みを向けると、顎に手を当てながら口を開いた。
「この生物、ランディーヌといいますが。見事打ち倒したら、解放いたしましょう」
「嘘でないでしょうね」
「信じるも信じないも、ルナ様のご自由に」
「く…… 」
選択の余地がない事を悟って、少女は唇を噛み締める。
「お姉さまの仇…… 」
不気味さと恐怖に両膝を震わせながらも、愛する姉の顔を思い浮かべて、萎えそうになる気力を必死で振り絞る。
手に取った短剣を構え、触手を生やした塊の中央を見据える。
(やっぱり狙うのは目ね)
深く息をはき出しながらルナは呟いた。
塊の中央にある細長い瞳を見据えて、触手の中心に向けて駆け出した。

「てやあっ」
ルナは、瞳の前面に立ちふさがる触手の一本を切り倒す。
切り離された触手の切断面からは、薄緑色の粘液が飛び散り、寝衣を汚すが構わず突っ込む。
しかし、身体の断片を切り離された触手の反応は、少女の予想を超えていた。
甲冑を擦り合わせたような鋭い悲鳴をあげながら、ランディーヌと呼ばれる生物は、宙を浮かんでいた触手を一斉に少女に向ける。
そして、ルナが中央にある瞳に短剣を突き立てる直前、無数の触手が、背後から襲いかかり、華奢な身体を激しく打ち据えた。
「あうっ…… 」
少女は部屋の淵まで吹き飛ばされる。
強烈な打撃に眩暈を覚えながらも、何とか受身を取り、必死に立ち上がろうと悶えるが、唯一の武器である短剣は手から遠く離れている。
「しまっ」
言い終わらぬうちに、触手の群れが殺到する。
「きゃっ」
右足首に絡みつかれたルナは、可愛らしい悲鳴をあげて転倒した。
(なによ、これっ)
床に尻餅をつきながら、足首に巻きついた触手を離そうともがくが、別の触手が左の足首を拘束する。
「もうお終いですか。他愛もない」
ラングレーは、肩をすくめながら笑っている。
「うるさいわね」
身動きが取れなくなった少女に、更に触手が群がり、細い両手首を縛って、頭上に引き上げる。
薄い桃色の寝衣の裾が捲れて、すらりと伸びた脚からは白い太腿が覗いた。

「離しなさい!」
少女は四肢を拘束されても気丈さを喪わず、正面の男に向かって毅然とした口調で言う。
「気高いところは 『お姉さま』 と一緒ですな。淫らに堕ちて行くところも同じだと非常に嬉しいのですが」
「お前の言うとおりになんか、なってやらない」
「おっと、言葉遣いはセシリア様と違って、いささか乱暴ですな」
「くっ」
密かなコンプレックスを突かれて、ルナは顔を歪める。
「さて、そろそろ快楽の宴を楽しんで頂きましょうか」
男が謡うように言うと同時に、足首に纏わり付いていた触手が蠢き出す。
「…… くっ」
皮膚を這いずり回る不快でおぞましい感覚に、悲鳴をあげそうになるが堪える。
(弱みなんか見せられないっ )
太腿まで這い上がった触手は、ルナの寝衣に絡みつき、王宮お抱えの職人によって丹念に編まれた布地を引き裂いていく。
「やだっ」
無残に裂かれた寝衣は簡単に床に落ち、純白のブラジャーと下着と、細く白い四肢が、兵士達の視線に晒される。
「ほう。お胸はセシリア様よりは、小ぶりですな」
ラングレーは、少女の胸の谷間を眺めながら論評した。
「黙れっ」
先刻交わった姉の、少女に比べれば豊かな胸が脳裏に浮かんでしまう。
「ふふ、 『お姉さま』 が羨ましいですか」
顔を背けたまま無視するルナに向かって、触手が数本蠢き、彼女の唇を強引に塞ぐ。
「んぐぅ」
唇を固く閉ざして侵入を拒もうとするが、別の触手がルナのお尻の割れ目をなぞる。
「きゃうっ…… ふぐぅ」
意外な方向からの攻撃に驚いて声をあげた瞬間、触手の先端は少女の口内に潜り込んだ。

狭い路地を幾度も曲がり、ようやくの思いで追っ手から逃れた二人は、運河の端にたどり着いていた。
荒い息をついている少女を気遣いながら、侍女であるシーラは河の端に浮かんでいる小船を指差して囁く。
「セシリア様、こちらへ」
「ええ」
先に船に乗り込み、櫂の先端を水面に押し付けバランスを取ると、セシリアに乗り込むように促す。
「お気をつけて」
少女が腰を下ろしたことを確認すると、シーラは櫂の先端を突いて、岸から船を押し出した。
東から昇り始めた下弦の月が夜空に眩く輝き、運河の水面に淡い銀色の煌きを生み出している。

「ルナは無事かしら」
港へと続く運河をゆっくりと下りながら、少女は沈痛な面持ちで言った。
「恐らく、捕らわれてしまったと思います」
シーラは首を左右に振って言った。あの絶望的な状況で無事を信じるのは、元々無理があったし、気休めという一種の嘘が言える性格でもない。
「そう…… 」
セシリアは哀しげな瞳を浮かべて視線を落とした。
「だからこそ、セシリア様は無事に脱出しなくてはなりません」
「シーラ!? 」
強く諌めるような言葉に、少女は驚いた。
「王女様には、亡命先のローランドで、王国再興の軍を興して頂かなくてはいけません。そして、ルナ様を救出するのです」

「あ…… 」
セシリアは、自分の身体は一人だけのものではないと、今更ながらに気づかされた。身命を賭して守ってくれた、ルナや護衛の兵士達の想いに応える義務があった。
「ごめんなさい。シーラ」
「こちらこそ、僭越なことを申し上げてしまい、申し訳ありません」
瞳に力が戻った少女に安堵しながら、シーラは鏡のような水面に跡を刻み続ける。
程なくして視界が拡がり、小船は広い港へと躍り出た。橙色の光を周囲に放ち続ける灯台の麓に佇む一隻のガレー船が、すぐ近くに迫っていた。
口の中に入り込んだ、触手の皮膚から滲み出す粘液の気色悪さに、ルナは顔を歪める。
「んくっ…… 」
先端が動いて、喉の奥深くまで突きこまれる。
(うぐっ、ごふっ)
気管支に入った粘液に激しく咳き込みながら、ルナは深い海の色をした瞳から涙が零れるのを堪えて、理不尽な陵辱に耐える。

「んくっ、んぐぅ」
薄暗い地下室の中、四肢を拘束されて口腔内を犯されている少女のくぐもった呻き声だけが延々と響いている。
触手は、暫くは一定のリズムを刻んでいたが、やがて不気味な脈動を数度繰り返して、動きを速めていく。
(!?)
激しさを増した触手に驚いて、栗色の髪を大きく振り乱した瞬間、先端が大きく膨らみ、薄桃色の液体が口内に注ぎ込まれた。

「ごふっ! 」
ルナは、甘い匂いをした液体を吐き出そうとするが、唇はしっかりと塞がれており、ひたすら飲み下すことしかできない。
「んぐっ、ごくっ」
強烈な匂いに何度も咽びながら、大きく喉を鳴らす。そして、体液を完全に飲み干した後、ようやく少女の唇は開放された。
「けほっ、げほっっ」
口内に残った体液の残滓を床に吐き出しながら、ルナは激しく咳き込んだ。
床に点々と描かれた液体の跡からは、甘い匂いが立ち込めている。
「ランディーヌの体液は、特殊な性質を持っていましてね」
「変なもの飲ませないでよっ! 」
ラングレーは、嫌悪の視線を向けて叫んだ少女に対しても、微笑を絶やさずに言葉を続ける。
「強力な媚薬と同じ効果があるのですよ」
「びやく? 」
「王女様にはご縁がありませんか? 夜の生活をより良いモノにするお薬のことなんですが」
若い将軍の表情には、幾分かの憐れみすら表われている。
「馬鹿馬鹿しいわ」
吐き捨てるように言ったが、少女の身体は既に変化を始めており、数分も経たないうちに、陰部が異様な熱を帯び始める。

(や、いやっ )
膣口に生まれた蕩けるような感覚が、周囲に拡がっていく。
「んっ 」
(やだあ、あついよぉ)
太腿をぎゅっと閉じて、ルナは拘束された身体を捩った。
粘性を帯びた愛液が膣口から生まれて、白い下着に染みを付けていく。
(んっ…… かき回したいっ)
膣口に自分の指を何本も突き入れながら、嬌声をあげる姿を脳裏に思い浮かべて、慌てて首を振った。
(駄目、流されちゃ。奴の思い通りになっちゃう)
一時的に理性を取り戻して、卑劣な手段を厭わない敵を睨みつけて叫ぶ。
「お前なんかの、言うとおりになるもんですか! 」
「何時まで持ちますやら」
「くっ」
冷笑を崩さず、愉しそうに眺めている男に苛立ちながら、少女は強まり続ける劣情に耐える為に歯を食いしばる。
しかし、触手から分泌された体液は、未成熟な身体と精神を確実に蝕んでいく。
「んんっ」
頬を桜色に染めながら、色気を帯びた声が地下室に響き渡る。
(だめっ、したい、したいよっ)
膣から溢れ出した愛液は、下着を濡らしただけでは足りず、抜けるように白い太腿に零れ出す。
「んくっ…… あふっ」
少女は太腿を強く擦り合わせて、熱くなった陰部を刺激しようともがくが、全く物足りない。
(したいっ、あそこをかき回したいよぉ)
動揺を見透したように、ラングレーは囁いた。
「ルナ様、我慢はお身体によろしくありませんぞ」
「欲しくなんか、ないっ…… んあっ」
何とか否定の声をあげるが、膣口が蕩けるように熱くて、ひどくむず痒い。
(いれたい、いや、挿れて欲しいよぉ)
高まる一方の欲求を、羞恥心とプライドで懸命に押し留めるが限界に近い。
「んんっ、くうぅん」
「王女様、ぐしょぐしょですな」
「やっ、言うなあっ」
ルナは、栗色の髪を振り乱しながら、可愛らしい声で叫んだ。太腿をつたった愛液は膝から足首へと流れていく。

「私のせいじゃないっ…… はぅ」
(そう、あの化け物が変なモノを飲ませたから、いけないんだ)
「あうっ、んんっ」
(もう我慢をやめようよ。化け物のせいなんだから、貴方は悪くないわ)
揺れる心の隙間から、内なる悪魔の囁きが生み出されてしまい、空中に揺らめいている太い触手を、物欲しそうな目つきで眺めてしまう。
(アレが中に入ったら、どんなに気持ちがいいんだろう )
脳裏に浮かべた淫らな思いを打ち消そうとするが、上手くいかない。
(ぐちゃぐちゃに、して欲しいよぉ)
欲情に溺れそうになりながらも、懸命に踏みとどまる少女を見つめて、男はわざとらしい口調で囁く。
「よく頑張っていますね。でも、本当は挿れて欲しいのでしょう」

「んあ、いやあっ…… いれてほしいなんて、全然、思ってなんか、ないっ! 」
蜜で溢れた太腿を淫らに擦り合わせながら、ルナは絶叫した。

「本当に強情な王女様ですな」
ラングレーは、崩れそうで崩れない少女に辟易して、両肩を竦ませた。
「ランディーヌ、少しばかりご奉仕してやれ」
男の声に応じて、今まで何もしなかった触手が動き始め、少女を薄く護る白いブラのホックを外していく。
微かな金属音を奏でた後、支えを失った下着は音も無く床に落ちる。
膨らみかけの乳房が、ラングレーや兵士達に無防備に曝け出され、ルナは羞恥で紅く染まった頬を背ける。
「もう少し成長していただきたいものですなあ」
「う、うるさいっ」
溢れだす愛液に塗れた太腿を閉じ合せて、敵国の総指揮官を睨みつけようとするが、心の堤防が今にも崩れそうになって瞳に力が全く入らない。
(もう、限界だよ)
再び生まれた内なる悪魔の言葉は、より説得力を増して響いてくる。
(仕方がないよ、誰だって無理だよ)
それでもルナは、甘い誘惑を懸命に首を振って追い出そうとする。
(こんなところで…… 負けてたまるもんですか! )
最後の気力を振り絞って、淫らな感情を必死で押さえつける。
しかし、どこまでも気丈な少女を嘲笑うかのように、伸びた触手は淡い膨らみの先端を押し潰した。
「ひゃんっ」
乳房の先端から電流が奔り、ルナは甲高い悲鳴をあげて身体を震わす。
「やんっ、くはっ」
敏感な部分を簡単に探し当てた触手は、固く膨らんだ乳首をゆっくりと苛んでいく。
「やっ、んあっ」
軽い痺れが神経を侵して、甘い喘ぎが口から漏れる。
(らめぇ、イきたいっ、いきたいよぉ)
触手の動きは、最初の戦闘の時に加えられた乱暴さが微塵も感じられない程、丁寧なものに変わっている。
「んくぅ、はうんっ」
慈しむような責めを受ける度に、淫らな気持ちが膨らんでいく。
(もっと、もっとたくさん欲しいよぉ)
優しすぎる責めは、却って物足らない。蜜で溢れた陰部をもどかしそうに擦りながら、ルナは物欲しそうな視線で見つめてしまう。
しかし、触手は決して少女の本能が欲しがる下半身には触れず、膨らみ始めた胸への愛撫を淡々と続けるだけである。

「どうしてっ、くれないの? 」
痺れを切らし、淫らな言葉を漏らしてしまって、慌てて口を噤む。
「何かおっしゃいましたか」
ワザとらしく耳に手をあてて、先を促すラングレーに嫌悪の表情を向けながら、弱々しい口調でルナは言った。
「なんでも、ないっ…… んはあっ」
すっかりと役に立たなくなった下着から漏れ出す、粘性を帯びた愛液の熱さに震えながら、ひたすら耐え続ける。
「んくっっ、んあっつ」
ルナの脳裏に何本もの触手に犯されて悦ぶ、淫らな自分の姿が浮かび上がった。
ほんの数分前までならば、おぞましくて、嫌悪すべきだったはずの光景が、現在では大変素晴らしいものに思えてくる。
(アレが中に入って、すごく、気持ちいいのっ)
「んくっ、ふあんっ」
尖った乳首や、薄い色をした乳輪への愛撫を続けている触手の先端を、朦朧とする意識で眺めながら、少女の思考は迷走を続ける。
(太いモノが、私のアソコに突き込まれて、ぐちゃぐちゃにして。いっちゃうんだ)
普段は考える事のない、淫らな妄想が次々と生まれて、羞恥という最後の砦を確実に突き崩していく。
(もう、十分頑張ったから。これ以上、がんばらなくていいんだから)
優しすぎる悪魔の囁きが、脳裏を覆い尽くした時、かつての勝気な少女の口からは信じられないような言葉が吐き出されていた。

「お願いっ、いかせて! わたしの中をかきまわしてっ!」
全てをかなぐり捨てて絶叫する少女のもとへ、ラングレーはゆっくりと歩み寄った。そして、耳元で優しく囁く。
「セシリア様は、何処に行かれました? 」
「はうっ…… しらない」
濁りを帯びてしまった濃紺色の瞳を潤ませながら、ルナは幼児のように首を振る。
「おっと、質問が良くありませんでしたね。セシリア様と、何処に逃れる予定でしたか? 」
「…… 」
躊躇う少女に、ラングレーは冷たく言い放つ。
「おあずけですよ」
男の言葉とともに、触手は乳首への動きを止める。
「言うっ、いいますから。お願い、止めないでっ」
たちまち堪らなくなってしまって、少女はついに口に出してしまう。
「ふ、船でローランドへ逃げるの」
「船の名前は? 」
男の口調は何時の間にか真剣なものに変わっている。
「レスティナ、レスティナ号よっ」
「ありがとうございます」
ラングレーの表情は元に戻った。
「えっ…… あっ!? 」
ルナは戸惑い小さく口を開ける。数瞬の刻が過ぎた後、致命的となる情報を漏らしてしまった事に気づいて、猛烈な後悔が押し寄せる。
「卑怯者っ」
少女の非難の声はひどく小さなものだった。

力なくうなだれた王女の華奢な肢体を満足そうに眺めると、ラングレーは背後に並んでいた兵士に向けて、厳しい口調で指令を放つ。
「レスティナ号だ。今度は絶対に逃すな! 」
「はっ」
命令を受けた兵士達が駆け出していく。
二人きりになったことを確認すると、ラングレーはあどけない少女の顎に手をかけて幼子をあやす様な口調で言った。
「ルナ様。よ~く、お出来になりました。」
「ごめんなさい…… 」
「ランディーヌと存分にお楽しみください。私はこれにて失礼いたします」
満面の笑みを浮かべながら一礼すると、ラングレーは真紅のマントを翻し、軍靴を鳴らしながら去っていった。
「ごめんなさいっ、お姉さま」
錠を閉める金属音が、心に重く響く。とどめも無く溢れた涙が雫となって頬を伝うが、拭うことはできない。
散々、おあずけを食らわされていた触手がゆっくりと伸びて、白い下着の上を撫で始めた。
静寂に包まれたアスティリア港の一角に、大型のガレー船、レスティナ号が碇をおろしている。夜半に昇った月光に照らされた、3本のマストからは淡い影が長く伸びている。

「出港はやはり、明日になるそうです」
セシリアが寝所として借りた船室を訪れていた、黒髪を肩のあたりで切り揃えている、二十代後半とみられる侍女がゆっくりと告げた。
「そう…… 」
今や亡国の王女となってしまった少女は、程良く成長した胸に両手を合わせながら、不安を隠しきれずに呟く。そして、船室に嵌め込まれた小さな窓を不安げに眺める。
闇に包まれた街の中を、大勢のアルシメイラ兵たちが、少女の身柄を血眼になって探しているはずである。
「先程、艦長と話したのですが」
曇り硝子のような表情を浮かべる、セシリアを気遣わしげに見つめながらも、シーラは理知的な口調を崩さずに言葉を続ける。
「夜間に船を出す事は難しい、とのことです。風がありませんから帆を張ることは不可能です。櫂で漕いで出るにしても船員達は既に寝ていますし、この時間の出港はひどく目立ちます」

「出る方が危険ということかしら」
「港には百隻以上の船が碇をおろしています。敵兵も今夜中に全ての船を探索することは、到底できないはずですが」
侍女の表情に、今ひとつすっきりしないものが表れているのを、セシリアは読み取ったが、これ以上は異議を唱える事はしなかった。

シーラは、少女が頷くのを確認してから、再び言葉を紡ぐ。
「今日のところはゆっくりと、お休みくださいませ」
そして、小さくお辞儀をして身を翻し、船室のドアを閉めようとした時、
「待って」
と、蚊の鳴くような声が聞こえた。
「お願い、一緒にいて。怖くて眠れそうにないの」
少女の表情はひどく青ざめており、自分の両腕で抱きしめている身体は、震えていた。
「ひゃん」
かつては白かった下着から染み出した愛液を、薄緑色をした触手が吸い上げる淫靡な音が、地下室の壁にこだまする。
幼い少女の股間と、弾力のある太腿の隙間に差し込まれた触手の粘膜が蠢いて、痺れるような快楽を、ルナに与え続けていく。

「んんっ、ごめんなさい。お姉さま」
狡猾な敵、ラングレーの言葉の罠に、まんまと嵌ってしまった己の愚かさと、媚薬と同じ効果のある、触手の体液を飲まされた結果とはいえ、性的な欲望にいとも簡単に屈してしまった身体を呪いながら、何度も姉に向かって何度も許しを乞う。
しかし、ひたすら少女を弄び続ける触手の他に、謝罪の言葉を聴いてくれる者はいない。

(ラングレーがいてくれたら、全部、奴のせいにできたんだ)
孤独な地下室で後悔に苛まれるよりは、陰険なサディストの言葉に反感を覚えるほうが遥かにマシとすら、思えてしまう。 例え敵であっても、誰かが傍にいて欲しかった。
「はぅん、んああっ」
膣口からは、触手の愛撫によって生まれた、新たな愛液が滴り落ちて、少女の太腿に、はしたない跡を加えていく。
(すごく、気持ちいいよぉ)
ルナは、太腿をしっかりと閉じて、股間の下を前後に動く触手に密着させる。
そして、快楽を一摘たりとも逃すまいと全神経を集中させる。

「らめぇえ。はうっ、ひゃっんん」
触手の粘膜に刻み込まれた無数の凹凸と、少女が穿いている濡れた下着が擦れ合い、淫らな音が響きわたる。
「んんっ…… もっとっ、もっと欲しいのぉ」
ルナは、更なる快感を求め、甘えた声をあげる。
(誰もいないから、声出してもいいんだ)

「ひゃう、大きいのぉ、太いの挿れて、ぐちゃぐちゃにしてよお 」
媚薬に惑わされた少女は、細い身体を捩りながら、触手に向かって膣中を掻き回してくれるように、幾度もねだる。
「お願いっ、じらさないでっ、私の中を貫いてっ」
ルナは完全に淫乱なお姫様に変わり果ててしまっている。もし、彼女の痴態を眺める事ができた民衆がいたとしたら、王家に対する尊敬の念など一瞬で吹き飛んでしまうに違いなかった。しかし――
(ルナ、どうして言ってしまったの? )
妓館の踊り子のように激しく腰を振りながら、よがり声をあげ続ける少女の脳裏に、哀れむような表情をした姉の姿が、突如、浮かび上がる。
「お、お姉さまっ!? 」
(違うんです。そんなつもりはなかったんですっ)
裏切り者を見つめるような姉の視線が、氷の刃のように突き刺さる。

(貴方が喋ってしまったから、レスティナ号は敵に見つかってしまう)
容赦ない事実の指摘に、苦悶の表情を浮かべる。
「ひゃん、触手の媚薬が、私を…… 変にさせて、お姉さま、ですからぁ」
拘束された四肢を激しく捩りながら、見えない姉に向かって何とか弁解をしようと涎で溢れた口を動かす。

(本当は、私のこと疎ましく思っていたのね)
寂しそうに 『セシリア』 が笑う。
「あうっ、ですから、違うんです。んんっ、わたし、お姉さまだけが好きなんです」
絶え間ない触手の愛撫に喘ぎながらも、何とか言葉を紡ぐが、脳裏に生まれた姉は、決して優しい笑顔を見せてはくれない。
(それなら、何故、貴方の大切な部分が濡れているの? )
『セシリア』 が、冷ややかな目線を股間に向けながら、ルナを問い詰める。
「んんっ…… お姉さま、言わないでくださいっ」
少女の言葉に合わせるように、2本の触手が同時に延び、染みだらけになった下着の布地を摘むと、少しずつ引き降ろしていく。

ひんやりとした地下室の空気が陰部に直接触れて、ルナは微かな尿意を覚えながら、可愛らしい声をあげた。
「駄目ぇ、みえちゃう、お姉さまっ、見ないで」
視線を逸らそうと顔を背けるが、どうしても下を向いてしまう。
「いやっ、いやああっ」
あまりに淫らな自分の下半身の厭らしさに悲鳴をあげる。膝まで降ろされた下着と、股間の間に愛液の糸が生まれて、細長く伸びて途切れる。

(貴方は誰だって、何だって気持ち良くなればいいのね)
「いやああっ、お願いっ、言わないでぇ」
少女の叫び声とともに、お預けを食らわされ続けた鬱憤を晴らすように、触手は、ごく薄い陰毛に覆われた場所を乱暴に舐めあげる。
「ひゃん、あうっっつつ」
触手の粘膜が直に、敏感なところを刺激して、弾けるような悦楽が未熟な少女の身体を襲い、形の良い唇から溢れた涎が零れ落ちてしまう。
(別に、私じゃなくてもよかった…… )
「違いますっ、はぅん。わたし、わたしはっ」
空想上の姉は呆れたように、よがりつづけるルナを眺めている。
(お姉さま、責めないで、ひゃうんっ)
うわ言のような声を漏らしながら、許しを求めるが、『セシリア』 は哀しそうな微笑を浮かべるだけである。

「あぅ、んふんっ」
(いつから、こんなイヤらしい娘になってしまったのかしら? )
両手を固定されて高く引き上げられ、すらりと伸びた両脚は左右に大きく開かれて、別々の触手に戒められる。そして、数本の触手が愛液に溢れた股間の上を厭らしく這いずり回る、という街角の娼婦ですら為しえない変態的な格好をしていることを思い出され、何処かに置き忘れていた羞恥心が一時的に蘇る。

「嫌あっつ、いやああっ」
しかし、完全に火がついてしまった身体は、最高の快楽を与える触手を拒む事など、瞬時といえども許してはくれない。
「もっと、たくさん欲しいのっ、私の中に入れて、たりない、足りないよぉ」
顔から火がでるような恥ずかしい言葉が、王女の口から立て続けに迸る。

「ひゃあん。んんあああっ」
異形の生物による絶え間ない愛撫によって、陰部の奥に潜んだ突起の包皮が捲れ上がり、紅く充血した部分が顔を覗かせる。そして、触手の先端が勃起した場所を乱暴に擦りあげる。
「んあああっっつっつ」
陰核を激しく摩擦された少女は、激しい痛みに悲鳴をあげながら、体を大きく捩ってもがく。額には玉のような汗が噴出し、あどけない顔は朱に染まっている。
「あふっ、んああ」
電流のような刺激が次々に襲い掛かり、束縛された少女の肢体は、水揚げされたばかりの鮮魚のように激しく跳ねる。
そして、苦痛に歪んでいた表情は次第に、忽惚としたモノに変化を遂げていく。

(ルナ…… )
哀しそうにみつめている 『セシリア』 の姿が、だんだんと薄くなり、掻き消えていく。
(お姉さま、ごめんなさい。私は、ルナはとっても淫乱な娘なんです)
触手というおぞましい化け物に、責められて快感を覚える自分に、大きな羞恥と、微かな喜びを見出しながら、より激しく陰部を擦る触手の動きに併せて、腰を動かしていく。

「んあっ、んくぅ」
(あの、太いものがほしい)
「お願い、入れて、中に頂戴っ」
何度も繰り返された、少女の口からでた哀願に、ようやく応えようと、ひときわ太い触手が他を押しのけて、ルナの陰口に先端をあてた。
「熱っ! 」
他のモノとは異なる触手の体温の高さに、ルナは悲鳴をあげた。
(焼けちゃうっ、とろけちゃう! )
あまりの熱さに、苦悶の表情を浮かべて逃れようとするが、全裸となった身体はもとより完全に拘束されている。
極太の触手は暴れる少女を押さえつけるようにして、先端を更に強く押し付けると、不気味に脈動しながら膨張を繰り返す。

(嘘っ、そんな、大きすぎっ)
ルナは、瞬く間に足首ほどに膨らんだ触手に、脅えた声をあげる。
「や、やめてっ」
しかし、彼女の弱々しい拒絶の声は無視され、人ではありえない太さに膨らんだ触手が、未成熟な性器の中へと、強引に捻じ込まれていく。
「痛たあああああっっ、無理ぃ、無理よっ」
身体を細切れに刻まれるような痛みが襲いかかり、少女を激しく苛む。
「いやあああ、だめ、だめぇっ」
奥歯を噛み締めながら、必死の形相で痛みを堪え、膣に力を込めて異物の侵入を拒むが、触手は膣の奥へとじりじりと進んでいく。そして。

「嫌やああああっつつっつつ! 」
外敵から侵入から身を護る為に備え付けられた、処女膜と呼ばれるひだが、強い力で無残に引き裂かれる。
ルナは、身体の芯を焼けた鉄棒で刺し貫かれるような激痛に、瞳の前に火花を飛び散らせ、幾度も絶叫した。

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